最近、気になっている格言があり、少し調べてみました。
考えていることを言葉にすることは意外に大変な作業で、
考えていることの一部分しか言葉にできないことが良くあります。
その格言は世阿弥の「初心忘るべからず」です。
「初めの志を忘れてはいけない」と解釈していましたが、世阿弥が意図す
ることとは少し違うみたいです。
その意図は「物事を始めた頃の未熟で失敗ばかりであった時の記憶、その
時に味わった屈辱や悔しさ、それを乗り越えるために要した色々な努力な
どの経験を忘れてはいけないと言う意味の様で、その先に何があるのか考
えさせる大変思慮深い格言です。
(福母)