マンガの紹介
最近読んで面白いなと思ったマンガがありまして。
『限界集落温泉』というものです。
- 作者: 鈴木みそ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: コミック
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限界集落に建っている潰れかけの温泉旅館に、ゲーム業界から逃げてきた男性や、ネットアイドルや、ネットアイドルのファンが集っていろいろイベントを打ち、それによって(期せずして)旅館と村が復興していく…という話。
設定そのものはまずありえないことなんですが、価値がないと思われているところや価値が見つけられていないものの価値を創り出していくことの大事さってのが結構意識的に示されているマンガで、なかなか面白いです。ものの価値ってのは、誰もが認める分かりやすいものと、よっぽど変な見方をしないと気付かないものがあって、後者は変な見方に基づいているだけになかなか他人に共有されにくいんでしょうけど。そういった共有されがたいもの(変な見方に基づいた価値)でも、見せ方をうまくしたら大ウケする余地は結構あるんだな、とか思いつつ読みました。
見せ方だけがもてはやされるのはあまり好きではないですが、「本当は良質なもの」の本当の良さをきちんと広めていくためには、見せ方も押さえておくにこしたことはないんでしょうね。(桑畑)